プレゼンテーションをやりたくない人が意識すべき3つのポイント

プレゼンテーションをやりたくないと思っているのは、自分だけだと思っていませんか?
私は、表情や話し方などのトレーニングを中心に活動し、接客をする方向けのトレーニングを年間2,000人以上行ってきましたが、
他の人のプレゼンが、
「完璧に見える」
「内容がものすごく分かりやすい」
「自信満々に見える」
と思っている方が、とても多いと感じます。
最近は、商品発表や決算説明会などを、経営者の方がする機会も増えているので、
経営者のトレーニングの機会が増えています。
今回は、プレゼンテーションをやりたくない、と思っているあなたが聞き手にしっかり伝わるプレゼンをするために、意識すべき3つのポイントをお伝えします。
プレゼンテーションやりたくないけど、やらなきゃならない人がまず意識する3つとは?
プレゼンテーションをやりたくない!と思ってしまうあなたは
1 感情
2 視線
3 滑舌
まずはこの3つだけを意識してみてください。
では、一つずつ解説していきますね。
まず、伝えることが大事
1 感情
プレゼンには、必ず目的がありますよね。
『何を伝えたいのか、何を伝えないといけないのか』
を、意識して伝えることが大切です。
ここが重要なんですが、手元に資料や台本があると読むことに意識が向いてしまうんですよね。
ただでさえ『緊張するからプレゼンやりたくないなー』という思いがあるとなおさらです。
原稿を作る段階から、この場面では何を伝えたいのか、何を伝えないといけないのかを、
意識しておくことでプレゼンの際に感情をしっかり乗せることができます。
感情がまったくないプレゼンターのプレゼンを聴くオーディエンスは
「あの人、プレゼンやりたくないんだろうな、苦手なんだろうな」と、すぐに見抜きます。
あなたもそんなプレゼンを聴いたことはありませんか?
「印象に残るプレゼンテーションがあったか」という質問に対して
約70%の方が、いいえと回答しています。
多少噛んでしまっても、まったく問題はありません。
ただ資料を淡々と読むプレゼンテーターと、思いを熱心に伝えようとするプレゼンテーターなら
あなたはどちらを目指しますか?
プレゼンと会話は一緒
2 視線
あなたは、プレゼンテーションをするときに、どこを見ていますか?
プレゼンがやりたくない、と思っている方のほとんどが手元の資料だけを見ています。
会話するとき、どこを見ていますか?
相手の目、ですよね。
では、プレゼンテーションの時に見る場所はどこでしょうか。
相手にしっかり伝えるためですから、もちろん
オーディエンスの目を見ます。
あなたは、ずっと下を向いて話している人のことを見ますか?
おそらく答えはNOですよね。
人間は、自分に興味がない人に対して、興味を持たないものです。
逆に、自分の目をしっかり見ながら話されたら、一所懸命聞こうと思いますよね。
ただ、いまだに面接攻略法のようなものを見ると
「相手のネクタイの結び目を見ましょう」
「相手の鼻のあたりを見ましょう」
なんて書いてありますが、それは大きな間違いです!
信じてはいけませんよ。
ですから、まずは原稿や手元の資料を見ながらのプレゼンではアウトです。
とはいえ、全部覚えられる時間は忙しい皆さんにはないとわかっています。
では、どうしたら良いのでしょうか?
プレゼンがやりたくないのにやっている、なんて思わせないためにも
『話しはじめ、伝えたいポイント、語尾は顔を上げてオーディエンスとアイコンタクトを取る』
それだけでも、原稿をただ読んでいる感じはだいぶなくなります。
プレゼンをやりたくない人の味方は、実は誰でもなくオーディエンスです。
しっかりオーディエンスを見て、プレゼンをしましょう!
ちょっと何言ってるかわからない、にならない
3 滑舌
芸人やプロレスラーの存在で、滑舌という単語が一般的になりました。
プレゼンテーションが苦手、やりたくないと思っている方に伺うと総じて
「話すのが苦手です」
と、おっしゃいます。
あなたは、話すのが苦手ですか?
それは仕方がないことです。
話すことや歩くことなど、生活に直結しているものほど実はしっかり教わっていないものですから。
滑舌トレーニングと言えば、アナウンサーや俳優がすること、と思うかもしれませんね。
では、なぜ彼らは滑舌のトレーニングをするのでしょうか?
それは、情報を正しく伝えるためです。
自分では言っているつもりだったのに、違って伝わってしまうことよくありますよね
例えば
「正直に」が「掃除機に」
「丸いお餅」が「まずいお餅」
なんていう風に。
普段なら笑い話で済むんですが、これがビジネスシーンだとしたら大変なことになるかもしれません。
ですが、プレゼンテーションをやりたくない人ほどやっていないことがあります。
それは
『原稿を音読すること』
です。
言葉は書くのと読むのとでは、まったく印象が変わるものです。
書くのは大変ですが、読むのはその数倍も難しいのです。
音読すると、苦手な音や言いにくい言葉に気づけます。
ただでさえ、プレゼンがやりたくないのに、言いにくい言葉を遣うなんてもっとやりたくなくなりませんか。
普段から、自分の苦手な音を知っておくと、言いにくい言葉を遣わずにプレゼンが行えます。
もちろん滑舌トレーニングをしておけば、苦手な音自体をなくせますから習慣にできるといいですね。
感情や滑舌のトレーニング方法については、またお伝えします。
まとめ
プレゼンテーションがやりたくない、と思っているあなたは
今回ご紹介した
1 感情→何を伝えたいのか、何を伝えないといけないのか
2 視線→話し始め、伝えたいポイント、語尾は顔を上げてオーディエンスとアイコンタクトを取る
3 滑舌→原稿を音読する
の3つを意識して、まずは取り組んでみてくださいね。
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